チタンの切削加工

チタンの切削加工|TB340やや64チタン(Ti-6Al-4V)の特徴と加工のポイント

株式会社小野工機では、SUSや鉄系に加え、難削材であるチタン(Ti)の切削加工にも対応しています。チタンは軽量・高強度・耐食性に優れた金属として、航空宇宙・医療・自動車など幅広い分野で使用されていますが、その加工には高度なノウハウが必要です。

チタンとは?|優れた特性と豊富な資源を持つ金属

チタン(Ti)は地球の地殻を構成する元素として9番目に多く、金属としてはアルミニウム・鉄・マグネシウムに次ぐ存在量を誇ります。銅や亜鉛よりも豊富で、軽量・高強度・耐食性・非磁性といった特性から、産業用途だけでなく日用品にも使われる金属です。

発見自体は1791年と古いですが、切削加工の難しさなどから実用化が進んだのは1950年代以降。今なお「難削材」として扱われています。

チタン加工が難しい理由|難削材と呼ばれる4つの要因

  • 強度が高い: 切削抵抗が大きく、工具摩耗が早い
  • 熱伝導率が低い: 発生熱が工具とワークに集中しやすい
  • ヤング率が低い: 変形しやすく、びびりや精度低下の原因に
  • 切粉が燃えやすい: 金属火災のリスクがある

これらにより、チタンの切削加工では以下のようなトラブルが発生しやすくなります:

  • 工具寿命の大幅な低下
  • 加工精度の不安定化
  • 仕上げ面粗さの悪化
  • 切粉着火のリスク

小野工機の対応力|高品質・高精度なチタン加工を実現

当社ではチタンの加工に関しても豊富な経験と技術ノウハウを持ち、上記のようなトラブルを最小限に抑える工夫を施しています。

  • 最適な工具選定と切削条件の設定
  • 高圧クーラントや適切な冷却方式の活用
  • 加工形状・ロットに応じた工程設計
  • 1個からの試作・小ロットから大ロット生産にも柔軟に対応

航空機部品・医療部品・装飾パーツなど、幅広い分野の部品加工に対応可能です。

チタン加工のご相談は小野工機まで

難削材であるチタン加工にお困りの方は、ぜひ小野工機へご相談ください。多品種少量から量産まで、最適なご提案と高品質な加工でお応えします。

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