ステンレス鋼は英語でstainless steelと言い、stain+lessで「さびない」と言う意味です。
厳密には全くさびないわけではなく、状況により錆びることがあります。
ステンレスは鉄(Fe)を主成分とし、クロム(Cr)を含ませることで耐食性を向上させた合金で、1910年代に発明され実用化されました。
国際的な定義では、ステンレス鋼は「クロム含有量が 10.5 % 以上、炭素含有量が 1.2 % 以下の合金鋼」とされていますが、様々な種類が存在し、200種類以上あります。
大きく分けると5つに分類することができます。
・マルテンサイト系ステンレス鋼
・フェライト系ステンレス鋼
・オーステナイト系ステンレス鋼
・オーステナイト・フェライト系ステンレス鋼
・析出硬化系ステンレス鋼
小野工機では、ステンレスの加工を主に行っており、実績が多く様々な材質のステンレス鋼を加工してきました。
ステンレス鋼で一番実績が多いのはSUS304です。
呼び方は、SUS(Steel Use Stainlessの略)と書き「サス」と呼びます。
SUS304の場合は「サス サン マル ヨン」と呼びます。
ステンレス鋼は、高い耐食性を持っているため、部品のメンテナンス・交換の頻度を減らすことができ、継手などの配管部品や建築資材、食品機器、医療機器など様々なところで使われています。その一方で、難削材としても知られています。
加工が難しい理由は主に4つあります。
・熱伝導率が小さい
→切削時に発生した熱が逃げられずに工具と材料に蓄積するため工具の磨耗が早い
・加工硬化が起きやすい。
→加工硬化とは金属に応力を与えると塑性変形によって加工表面の硬さが増す現象で、工具の摩耗が早くなる
・工具との親和性が高い
→親和性が高いと、刃先に材料が溶着し加工精度や、表面粗さの悪化につながる
・粘り気が強い
→切削時に出る切粉が工具や、加工物に絡まりやすいため、加工精度や、表面粗さの悪化につながる
これらの理由からトラブルが起きやすい材質ですが、小野工機ではステンレス加工の実績が多く
トラブルを抑えるノウハウがあります。
SUS304の24時間無人運転の実績もあり、低コストでの加工ができます。
1個からの試作・小ロットにも対応しています。
ぜひご相談ください。