チタン(Ti)は地球を構成する地殻の成分として9番目に多い元素で、金属としてはアルミニウム、鉄、マグネシウムに次ぐ4番目で、銅・亜鉛・鉛などよりも豊富に存在します。
自然界に豊富に存在し、優れた特性を持ち、さまざまな分野で使われている金属ですが、その一方で、加工が難しい材質としても知られていて難削材に分類されています。
その為、チタンは1791年のイギリス帝国で聖職者のウィリアム・グレゴールにより発見されましたが、金属として広く用いられるようになったのは1950年頃と比較的最近です。
チタンを切削加工する際には注意しなければなりません。
チタンの加工が難しい理由
・強度が高い
→切削抵抗が大きくなり工具が摩耗が早い
・熱伝導率が小さい
→切削時に発生した熱が逃げられずに工具と材料に蓄積するため工具の磨耗が早い
・ヤング率が小さい
→切削時に材料が変形しやすく加工精度の低下やびびりが生じやすい
・切粉が燃えやすい
→注意しなければ金属火災が発生する
これらの理由でチタンを加工する場合、
・工具寿命が著しく短くなる
・加工精度が安定しない
・表面粗さが悪くなる
・切り粉が燃える
以上の主に4つのトラブルが発生する可能性があります。
その為、加工には高い技術とノウハウが必要になります。
小野工機には、チタン加工の豊富な経験があるためトラブルを防ぎ、高品質、高精度な量産が可能です。
1個からの試作・小ロットにも対応しています。